パテラとヘルニアは問い合わせの多いお悩みです。
獣医さんだとやはり手術と言われることが多いようですね。
でもやっぱり手術はリスクも高いし負担も大きい。
整体で出来るケアを考えてみました。
パテラ(膝蓋骨脱臼)とは
膝のお皿が内側、または外側に外れる症状です。
犬の膝の関節は滑車のようになっており真ん中に溝があります。
膝のお皿はその溝にはまる形で位置しているのですが、溝が浅かったり外から強い力が働くとお皿が溝から落ちてしまう子がいます。
詳しくは「パテラ」「犬の膝蓋骨脱臼」と検索するといっぱい出てくるのでそちらを参考にしてくださいね。
外れたらケンケンして歩き、軽いうちは自分で入れちゃうワンちゃんもいます。
手術には色々な方法があるようで、ずれないように溝を深く掘ったりピン止めしたり、プレートを入れてそれ以上内側(外側)に動かないようにします。
私も何度か立ち会ったので知っていますが手術はまるで工作のようです。
ずれるから柵をする。ずれるからしっかりはめる。それだけの事です。
膝のお皿がずれる原因は。。。
膝のお皿は大腿四頭筋という、太もも(骨盤、股関節)から膝下にかけてのびる筋肉の腱(正しくは靭帯)の中にくるまれています。
靭帯と腱の定義は違いますが膝の場合はざっくり同じと考えていいと思います。
「膝のお皿がずれる」という事は包んでいる腱ごとずれています。
イデア動物病院のサイトより
原因は「外からの強い力」「遺伝」「溝の浅さ」などあるようですが、筋肉とつながっているなら
「縮んで凝り固まった筋肉」も原因の一つとは考えられないでしょうか?
整体のパテラへのアプローチ
もし凝り固まった筋肉によって内側、または外側に引っ張られている事が考えられるのなら、
その硬い筋肉を緩めてあげればお皿がずれる事を回避出来るのでは、と思います。
凝り固まった筋肉がお皿を引っ張っているとすると、手術でずれないようにすることは根本的な解決になっているでしょうか?
どこかに歪み(ひずみ)がでてきてもおかしくないのでは、と私は思います。
パテラと診断されたコ、パテラ気味と診断されたコはみんな膝をかばって歩いています。
パテラの足の筋肉は細くなったり、コリもあまりなかったりします。
使わないように歩いてるんです。
反対に、もう片方の足や前足は超がんばっていて大きなコリがあります。
体の使い方も左右対称には使えておらず歪みが生じています。
整体でパテラそのものをどうにかできるわけではありませんが、そのせいで負担のかかっている体のケアができます。
柔らかい筋肉を維持できれば手術しなくても歩行維持はできるかもしれませんね。
グレード4と言われたKくん
トイプードルのKくん。
まだ若いのですがパテラ・グレード4と言われているそうです。
グレード4といえば
「膝蓋骨は常に脱臼した状態となり、指で押しても整復できません。
骨の変形も重度となり、膝の関節を伸ばすことができないので、足を曲げてうずくまるような姿勢で歩いたり、最小限しか地面に足を着けないような歩き方になったりします。」(みんなの動物病気大百科より)
足を浮かして歩くことになると思うのですが、Kくんは普通に走り回っています。
ソファーに飛び乗ったり降りたりジャンプしたり、とてもグレード4とは思えない歩行。
二か所の病院に行かれたそうですがどちらでも「4」と言われたそうです。
もちろん手術をすすめられていますが、あまりに元気で普通に歩くので悩んでしまった飼い主さん。
今のところ、整体でうまくいっています。
獣医さんも「調子いいので手術はとりあえず様子みましょう」となったそうです。
犬の整体、食育、その他のブログはこちら
お問い合わせはこちら