パテラのワンちゃんの問い合わせが一番多いかもしれません。
「整体で治してあげたい」
「整体で歩きやすくしてあげたい」
「なんとか手術せずにいきたい」
などお気持ちはとっても分かります!
うちの柴犬はパテラはありません。
(パテラ=膝蓋骨だからパテラはあるんだけど)
ですが「もしうちの子だったらどうするかな?」と考えてみた時に
「手術はしない」に結論しました。
手術反対!と思っているわけではありません。
理由を書きたいと思います。
パテラの足は使ってない
当たり前だけど(例外はあるけど)パテラの足は使ってません。
これは整体で筋肉を触ると分かります。
グレードにもよりますが恐らくパテラの子はお皿がはずれる瞬間が
気持ち悪いんじゃないかと思うんです。
膝のお皿がずれるだけだから痛くはないみたい。
痛がったりビックリするのは最初だけでそのうち慣れちゃって
自分で入れたりしてますよね。
ずれると気持ち悪いから使いたくないし、人と違って4本も足があるから
他を頼れば問題なく歩けます。
だからパテラの足は筋肉があまり発達してないことが多いし
コリもあまりなかったりします。
代わりに他の場所を酷使していますが。。。
使いにくい足にわざわざ頼る理由はありません。
手術したら使うようになるか?
飼い主さんが多額の費用や麻酔のリスクを冒してまで手術を選ぶ理由はなにか。
「ずれるお皿をずれなくする」に尽きますよね。その為の手術だから。
ずれなくした未来に「足をちゃんと使って歩ける」があると思うんですが。。。
手術した足を使うでしょうか?
犬に聞かないと分からないけど私はたぶん使わないんじゃないかな~と思います。
だって手術した足に体重かけるの、怖いですよね?
しかも頼るところは他にいっぱいあるからわざわざ手術した足を使う理由がないです。
使うようになったとしても左右差があるのでは?
手術をして問題なく歩いてる子もいるでしょう。
犬が「パテラの膝を曲げてもずれない!」て気がつけば
そのうち使うようにはなるかもしれませんね。
ただその頃には左右の筋力差がかなりあるんじゃないかな?
長期間使ってなかったし、その分他がカバーしていたわけだから当然です。
術後のリハビリをちゃんとしていれば最小には抑えられるかもしれませんが。。。
人のように意識して動かす、ということを犬はしないので
こちらの意図する場所を使ってくれるかどうかは犬次第だと思うんです。
前十字靭帯断裂につながる・・・?
「パテラを放置しておくと靭帯断裂につながる」って怖いことを言われますよね。
パテラの足を”使っていたら”なるかもしれませんね。
変な方向に常に体重がかかるわけだからあり得るんだろうとは思いますが
これ以上は整体師の範疇を超えているのでやめておきます・・・
大事なのは「じゃない所」を使いやすくしておくこと
私は手術をしないで付き合っていくことはできるんじゃないかと思っています。
もちろん何もしないで放置していていいというわけではありません。
おうちでのケアは必須。
どういうケアかというと
「パテラによって負担が大きくなった場所を常に使いやすくしておく」
というケアです。
具体的に言うとパテラ「じゃない足」や前足や腰を常に柔らかくしておく、ということです。
これは飼い主さんがおうちでやるしかありません。
施術でリセットする事はできても「常に柔らかく」はできないんです。
こういうケアはたとえ手術したとしても必要だと思っています。
結論は「うちの子だったら手術しない」
・パテラの足は使ってない
・手術しても恐らく使わない
・私はおうちでケアしてあげられる
という理由でうちの子だったら手術しない、が結論となりました。
パテラのワンコの飼い主さんと同じように結構悩みました・・・
でも佐々野は犬の整体師だからケアできるからでしょ?って声がありそうです。
いえいえ~飼い主さんでも出来ますよ。
パテラのワンちゃんにはおうちでやって欲しいケアがあります!
パテラ以外の場所を常に柔らかくしておくこと。
手術の有無関係なくやってほしい。
どこをどうすればいいの?って方はぜひ
「パテラ犬を歩きやすくするマッサージセミナー」来てくださいね。