シベリアンハスキーのSくん(14)
飼い主さんの献身的なケアでほとんど動かせなかった後ろ足が、
フラフラ&数秒ではあるものの自立できるまで復活しました。
車いすに頼っていた老犬Sくんの足
最初に整体の問い合わせを頂いた時はすでに車いすを導入されていました。
お散歩が大好きなSくん。
車いすで坂道を勢いよく下るのが楽しくて好き♪とのことでした。
後ろ足がほとんど使っておらず主に前足を使って進んでいました。
車いすは足を使わなくても楽に前に進めるというメリットもありますが筋力低下というデメリットもあります。
犬は楽に進めるならあえて後ろ足を使おうなどと考えません。
おうちでは寝たきりに近い状態になってしまいなんとかしてあげたいと整体ケアを取り入れて下さいました。
老犬ケアは全てが試行錯誤
施術初回、使っていない後ろ足はペタペタのお餅のような筋肉でした。
寝たきりのコの後ろ足はそんな感じになってしまいます。
でもSくんはまだ少し動かせる。
というわけで後ろ足を少しでも使ってもらうようなお散歩を頑張ってもらう事にしました。
リハビリには決まった形というものはありません。
犬によって出来る事出来ない事があるし性格も関係してきます。
飼い主さんの協力が必要不可欠なので、飼い主さんが出来る事や生活スタイルを考慮しながら
相談してやっていくことになります。
犬は努力してくれないので全てが試行錯誤です。
幸いSくんはお散歩が大好き。
さすがハスキー、前に行きたい行きたい!という気持ちが強いコだったのでそれを利用してもらいました。
飼い主さん頑張りました!
大事な事は決して焦って無理しない事です。
Sくんが行きたがる!歩きたがるんです、とちょっと困っておられました。
ドライフードだったのを手作り食にしてタンパク質をしっかり摂ってもらうようにしました。
そのうちクッションが乗り越えられるようになり後ろ足にだんだんと硬い筋肉が触れるようになってきました。
この間三カ月くらいでしょうか?
最初は肉球をギューッとつまんでも足を引っ込める力が弱々しかったのですが押し返してくる力、引っ張る力が強くなりました。
(弱々しくても反応があるという事は神経が通っているので回復するのでは、と期待していました)
Sくんは整体があまり好きではない様で、施術中ずっと文句言います。
筋肉がついて動けるようになってからは飼い主さんに保定のお手伝いをしてもらわないと布団の上をズリズリと逃げ回ってやりにくい、というまでになりました。
嬉しい困りごとです。
犬はるなら動くのです
ある日飼い主さんがふと見ると自力で立っていた!といいます。
フラフラと2,3歩歩いたのだとか。
慌てて支えに行ったとの事。
やっぱり犬は動けるなら動くんだ!と思いました。
偶然かもしれないけど自力で立てたことはSくんにとっても大きな喜びだったでしょう。
整体で動きやすくしながら、ご家庭でのケアを頑張られた賜物です。
適切なケアは絶対に報われます!
整体で出来るケアはコリのせいで動かしにくい箇所を緩めて動きやすくするという事です。
Sくんの場合は飼い主さんのおうちでの筋トレがとても効果的でした。
マッサージも頑張ってもらいました。
飼い主さんもお忙しい中、相当努力されたのだと思います。
素晴らしいです。
このように努力される飼い主さんには全力でサポートしていきたいと思います。