私は前職で動物看護士をしていました。
その時は犬の筋肉についてなどまったく勉強していなかったけど
シュナウザーやジャックラッセルは体が堅い、そういうもんだと思っていました。
からだが堅い子はしんどい、疲れやすい
愛犬の背中を触ってお肉らしい弾力がありますか?
硬くて弾き返してくるような、指が入りにくい感じや
背中が動きにくい感じがすると
背中の筋肉が硬くなっちゃってるのかもしれません。
犬の背中は僧帽筋や広背筋という大きな筋肉があり、その下には背骨を支えたり
左右に曲げる為の筋肉や肋骨を動かす筋肉があります。
背中が堅いということは呼吸の度に動く肋骨も動きにくいという事。
肋骨が広がったり狭まったりすることで呼吸できているのですが
肋骨を動かしているのは筋肉。
筋肉が硬いと動きが小さくなるので浅い呼吸になってしまいます。
犬は自発的に深呼吸などしませんから、筋肉が柔らいかどうかはとても重要。
背中が硬いと常に浅い呼吸=からだが酸欠状態になってしまいます。
背中の筋肉は足の動きにも関わってくる
背中は足の動きにも関係しています。
背中を広く覆っている広背筋という筋肉は背中の広い範囲から上腕骨につながっていて
前足の動きに大いに関わっています。
広背筋が硬くなってしまうと、肩甲骨の可動域が狭くなり足が出しにくくなるんです。
足の動きが悪いとか歩幅が狭いと思うと足ばかり気にしてしまいますが
背中からきてることもある、ということです。
おうちのワンちゃん、「鎧」着てませんか?
背中がガチガチの子、からだの硬い子を私は「鎧着てますよ!」と表現します。
飼い主さんの中には、「硬いのは筋肉だと思っていた」という方もいらっしゃいますが
力を入れてないのに硬いのは「コリ」です。
さぞかし動き辛かったでしょう。
ちゃんとほぐしてあげると歩き方はもちろん、座り方、フセの仕方も変わってきます。
鎧を着て生活すると想像してみて下さい。
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しんどい!
ガチガチだったシュナウザーの飼い主さんには
「すごいスピードでおうちの中と庭を走り回って困る」と嬉しそうに言われました。
いらない鎧はさっさと脱がせてあげましょう!
色んな筋肉が重なり合っている犬の背中はマッサージしやすい!
「背中が硬い」と一言で言ってますが背中は広いし、いろ~んな筋肉が重なりあって
とても複雑になってます。
肋骨もあって肋骨の一本一本の間にも筋肉がそれぞれ通ってます。
筋肉の種類は多いし働きも複雑。
だけど深く考える必要はありません!
背中は一番マッサージしやすい部分。
大抵の犬は背中のマッサージが大好きです。
深く考えず積極的に触ってあげましょう♪
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