背中の丸みが気になるワンちゃんは多いです。
シニアに見られますが比較的若い子でも丸くなってる子はいます。
犬が猫背になる理由その①後肢の筋力低下
犬の猫背の始まりの理由の一つは後肢の筋力低下です。
「犬の筋力低下が後ろから始まる」というのは聞いたことがあるでしょう。
犬の体は前の方が重いので必然的に軽い後ろの方から筋力は落ちていきます。
骨格だけでも前後を比較してみたら一目瞭然
これに内臓が入ります。
比較的大きくて重いものは前によっています。
前足は常にトレーニングされている状態ですが後ろの負荷はさほどではありません。
これにより後ろ足の筋肉は衰えお尻が落ちていきます。
犬が猫背になる理由その②前足加重で肩甲骨が立ってくる
犬はそのように弱いところがあったからといってトレーニングなどしません。
別の場所でカバーしようとします。
後ろ足が弱ってきたら前足でカバーしようとするので前足の筋肉の負担が大きくなります。
これにより肩甲骨はだんだん「立つ」という状態になります。
19歳で歩いてるだけでもすごいです
肩甲骨が立つと前足のパッドは体の中央に入っていく。
後ろ足は筋力低下しているので頼れない。
立とうと思うと骨盤も立てないと自立できなくなる。
その結果猫背になるのです。
犬が猫背になる理由その③後ろモモのこり
上記の説明を読むと「シニアの子はわかるけど・・・」となりませんか?
実際はシニアになってないのに猫背の犬はいます。なぜ??
犬が猫背になる理由その③は座骨からでている筋肉のコリです。
座骨から複数の筋肉が出ている
座骨から出ている筋肉に強いコリがあると座骨が下げられてしまいます。
犬はここの筋肉はよく使うので凝っている子が多い。
そんなにシニアでもないのに猫背になっている理由はこれも考えられます。
犬の猫背はバランスを取ろうとした結果
怖がりの子は尻尾を巻くことが多いのでお尻が下がりやすい。
性格も関係あったりします。
やってみると分かるけど座骨だけ下がってる、肩甲骨だけ立ってるという姿勢はとてもしんどい。
(四つん這いになって手を体の中央に置いてみたりお尻だけ下げてみてください)
猫背は自立するためにバランスを取った結果の一番楽な姿勢なんです。
犬がしんどい姿勢を取るわけない。
どんなにしんどそうに見えてもそれが一番「楽」なのです。
どう見てもしんどそうだけど猫背にするから歩ける
でも、だからといって放置しておいていいものではありません。
動きにくい事には変わりないんです。
後ろモモのコリにアプローチして座骨を引き下げていた筋肉をゆるめてあげればまた動きやすくなります。
肩甲骨まわりの筋肉をほぐしてあげれば手が前に出しやすくなります。
首も上げやすくなります。
シニアだからと諦めずにケアしてあげませんか。
左右になってしまったけど背骨は同じ
どう見てもアフターの方が楽だよね
犬の猫背は整体で改善しやすいと実感しています!
該当の筋肉をゆるめてあげると座骨が上がって猫背の角度はマイルドになりやすいです。
整体が得意とする例ではないでしょうか。
猫背が改善するとなにがいいか。
関節の可動域が広がります。
という事は筋肉が大きく使えるということ。
筋力維持につながります。
若い子はいざ知らず、シニアになると「筋力アップ」は難しい。
維持が精一杯になります。
今日できた事が明日もできればいい。
半年後もできたらいい。
一年後もできたらいい。
できるだけ緩やかな下降線を描きたいですね。