パテラとは膝蓋骨脱臼のこと。
膝蓋骨という膝のお皿が内や外(主に内側)にずれる状態のことです。
パテラについては過去にブログに何度か書いています。
そんなパテラの子がしがちな姿勢がこれ。
どこが問題か分かりますか?
本来とがってるかかとが出てない!
骨格や筋肉の使い方が分かるようになると見ているだけでしんどくなる立ち姿です。
間違いなく腰や前足に負担が来てます。
どこが問題かというと。。。
かかとが出てない。
本来ならこんな風にかかとはとがって見えるものなのです。
犬はただでさえつま先で立っているものですがかかとがまっすぐということは
もっともっとつま先立ちになってるということ。
考えただけでしんどそうじゃないですか?
そんな足に体重かけられると思いますか?
イメージはバレリーナ
かかとがまっすぐになっちゃうのは筋肉のコリも関係しています。
ふくらはぎの筋肉が凝り固まって足首を床側に引っ張っちゃってるんです。
しっかり立とうと思っても足首が曲がってくれない。
イメージはバレリーナ。
こうやって立って歩いてる。。。
しんどすぎますね!
いずれにせよ後ろ足は使えていない
犬のかかとも同じで
かかとが曲がってないということは膝が伸び気味になりやすいという事。
人と違って膝もかかとも曲げて立つ犬にとっては不自然な姿勢です。
パテラの子は膝蓋骨のずれる感覚を嫌がって膝を使いたがりません。
曲げる時に外れるので曲げないで歩こうとします。
そのせいで膝が曲げにくくなりかかとが連動して伸び気味になったのか
膝を使わずにかかとで蹴り出しているうちにふくらはぎの筋肉がこりかたまり
伸びにくくなったのか。。。
「抱っこ抱っこ」とジャンプやタッチを良くする子だったのか
いずれにせよ写真のような立ち方をするワンコは後ろ足が使えていない状態だと
言えます。
後ろ足が使えないならどこかでカバーしなくちゃなりません。
腰や前足で後ろ足の弱さをカバーします。
写真を見るにもうすでに肩甲骨まわりは負担がかかっています。
この子は8歳。シニアのかかりです。
数年後どうなっているか想像に難くないですね。
散歩を工夫して後ろ足の筋トレ&筋肉のケア
人は意識的に弱い所を使う事ができますが犬はそうはいきません。
触ると後ろ足の筋肉は案の定あまり使っていませんでした。
でもまだ8歳!膝が伸び気味とはいえ段差を超える時などは曲げて使っています。
(どうしても曲げたくない子は足を回してきたり両足で飛ぼうとしたり挙句には拒否です)
お散歩道に段差や坂道を入れて自然に使う状況を作ってもらうようにお願いしました。
さいわいここ、神戸は坂道は困りませんしね!
パテラがあるので仕方のないところもありますが筋トレを意識しつつケアを入れて
使えるようにしてあげる事はできます。
腰や前足の負担は大きいのでそこのケアは必須。
パテラと上手につきあっていければOKです。