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数値は「ただの数値」だと思った件

血液検査の結果でショックを受けたり「何とかしなくちゃ」と焦ったりしませんか?

血液検査って「血液」の検査。臓器を見ているわけではありません。

うちの子が血液検査を受けて、とっても高い数値が出たのですが
うちの子の現状と数値が合わなくて(数値の割に元気すぎて)先生が「不思議」と

おっしゃったことがありました。

高い数値が出るも機能している

腎臓が気になり血液検査を受けに行きました。

食欲もあるし元気なので「確認だけ」と気軽にいったのですが結果が出てビックリ。

BUN123、クレアチニン6.5というとんでもなく高い数値(末期腎不全)で

本当なら余命宣告を受けるような結果だったのですが

あまりにもうちの子が普通だったので翌日もう一度詳細な検査を受けにいきました。

エコー、尿検査、血圧、貧血など「腎臓が働いているか」の確認です。

結果は「腎臓は機能している」でした。

腎臓の値BUNとCreについて

腎臓の血液検査では「BUN」と「Cre」というのを主にみる事が多いと思いますが

■BUN(尿素窒素)とは
「タンパク質が代謝されると最終的に尿素となって腎臓から排泄されます。この尿素中に含まれる窒素の量が尿素窒素です。尿素の中の窒素は一定ですから、血液中の尿素窒素が増えるということは代謝されたタンパク質の量が増えた、すなわち沢山のタンパク質を食べた、あるいは腎臓から尿素の排泄が悪くなったかのどちらかと言うことになります。通常ではクレアチニンと併せて腎臓の機能の指標として使われます。」(健診会 東京メディカルクリニックHPより)

要するにタンパク質の代謝産物。うちは手作りの高たんぱく食なのでBUNが高くなるのは当然といえば当然です。

■Cre(クレアチニン)とは
「クレアチニン(Cre)はクレアチンリン酸という筋肉が運動するための重要なエネルギー源 物質が代謝されたあとにできる老廃物です。クレアチニンは腎臓でろ過されて尿として排出されるため、血中のクレアチニンの濃度が 上昇していることは腎臓の機能が低下していることを意味します。
 クレアチニンの数値は筋肉量に比例します。運動・筋力トレーニングや高たんぱく食の摂取によって筋肉量が過剰に多い場合には、クレアチニンの数値も高くなります。 反対に、過剰に痩せていて筋肉量が少なくなっている場合には、クレアチニンの数値が低くなります」(健診会 東京メディカルクリニックHPより)

クレアチニンは「腎臓の機能が残り1/4だよ」という時点でやっと上がってきます。

腎臓のフィルターが詰まってるよ!という合図。

うちの犬は筋肉質ではないので筋肉量で上がっているわけではない。
普通に考えたら「腎不全」となるわけですが。。。

(※SDMAはあまり当てにならないこともありうちの場合は不要でしょうとおっしゃっていました)

血液検査の数値は異常でも詳細を見ると異常なし

値だけ見たら「腎不全」となります。

毒素が排出できず体に回り(尿毒症)気持ち悪くて吐き、普通ならご飯など食べられる状況ではない。

血液検査はそんな感じでしたが他の検査はどうだったかというと。。。

■エコー検査
腎臓の形を確認。うちの子は右側に2ミリの萎縮があるが年齢(15歳)を考えれば年相応で特別異常はなし

■尿検査
ちゃんとおしっこが作れているかどうかの検査。異常なし

■血圧
腎臓は血圧調整の仕事もしている。異常なし

■貧血
腎臓は造血ホルモン(エリスロポエチン)を作っている。異常なし

要するに「腎臓の機能は異状なし」なのです。

でも血液の再検査は変わらず異常値でした。

理由は謎だけど今後も不安なく手作りごはんでやっていく

理由は分かりません。先生も首を捻っておられました。

ただ「獣医として血液検査の値を無視するわけにはいかない」「診断としては腎不全」

とのこと。

形を見て機能も確認して働きも異常なし、となっても数値を重要視するそうです。

普通に「なぜ?」と思いましたが獣医さんの意見として受け止め、腎臓のことは意識しつつ
これからも手作りごはんでやっていきます。

機能の確認ができたので不安なくできます。

先生は「本当なら点滴、投薬、低リン、低タンパク食となるんだけど。。。見たところ必要なさそうだから」

と理解してくださいました。

数値を範囲内に収める事より大事なこと

定期的に腎臓は見ていく事にして、やはり「数値は数値だな」と実感した事例になりました。

検査は「絶対」はなく「参考」であること。

「その子自身を見る」というのが最重要ではないか、と私は思いました。

血液検査の値で右往左往しない、でもそれには知識が必要です。

私も一飼い主として最初の検査の夜はさすがに眠れず翌日の詳細検査でホッとしたわけですが、、、

数値をなんとか範囲内に収めようと必死になる人もいるけど

数値はただの数値として「参考までに」でいいのではないかと思いました。

その後「うちもクレアチニン高かったけど◯年生きたよ」という頼もしい声も頂き

ますますおうちケアで頑張っていこうと決めました。

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