日々働いてる内臓を休めるために愛犬に一週間の絶食をさせた事があるのですが、
その話を飼い主さんにするとよく「うちじゃ無理だわ~」と言われます。
なぜ「無理」?ワンワン吠えまくる?飼い主さんが辛い??死ぬかも、と心配ですか???
もし愛犬が元気なら、元気な今こそやるチャンスなのでは?と思うのですが。。。
うちの子がとっても良くなったので少しでも興味があるのならチャレンジしてみて欲しいです。
そこで私なりの「コツ」みたいなものを書きたいと思います。
絶食しよう!と思ったきっかけ
うちは柴犬です。柴犬と言えば年中抜けまくる毛!冬は減りますが多少は抜けます。
その抜け毛の状態がいつもと違っていた。いつもは抜けない外側の毛が抜ける。
柴犬はダブルコートなので通常、抜ける毛の大半は下に生えてるフワフワ毛です。
ダブルコートの犬は下に生えてるフワフワ毛の増減で暑さを調整しているのです。
それなのに体を守るべき外側の硬い毛がごそっと抜け出しました。フケも多い。
おかしいな。理由は分からないけど体内で何か起きているんじゃない?
その結果いつもと違う反応が起きているのではないか?と考えました。見えている状態は体からのサインです。
とりあえず内臓の負担があるのではないかと考え内臓を休めようと思いました。
内臓をしっかり休め修復させる為には5~7日必要だそうです。できれば7日。
3日位ならまだ簡単なのですが、、、意味がないなら5~7日頑張るしかないですね!
絶食のやり方と私が思う「コツ」
☆やり方
やり方はご飯(固形物)をあげない。それだけです。
固形物を入れると内臓が働いてしまうという事なので、ちょっとの固形物も入らないように気をつけます。
拾い食いや台所を漁っちゃうコは要注意ですね。うちはそういうタイプじゃないので楽でした。
固形物はあげられませんが水分は大事なので須崎動物病院さんの「栄養スープ」を毎回出しました。
☆コツ
私の思う「コツ」は飼い主さんが「絶食が特別な事だと思わないこと」だと思います。
毎回毎回ご飯を期待して見つめてくる目を裏切る、がっかりさせる時はやっぱり正直ツライものです。
なので飼い主自身が「これは特別な事じゃない。なんてことない。」と自分に言い聞かせる事が必要です。
そう思い込むことができれば全然辛くないですよ。「いい事」をしてあげてるんですから「ごめんね」などと思う必要はありません。
「特別な事」にしない為に、いつも通り犬の前でご飯を食べます。いつも通りお散歩に行き仕事に行き、いつも通り生活します。
同居の若猫にはいつも通りご飯あげます。
そして犬には何も入っていない栄養スープを出します。
飲むか飲まないかは犬自身が決める事。うちの子は飲みませんでした。
それはまだまだ余裕があるという事。なので、いつも通り下げまた夜になったらご飯だよ、と言って出します。
スープを飲まなければ飲ませる必要はありません。自分で要らないと言ってるのですからほっとけばいいのです。
絶食に不安な気持ち、分かります
動物病院で勤めているとき、朝ご飯を抜いてきてもらう事がよくありました。
「このコがごはん抜きだから私も食べなかったの」「かわいそうだからこっそり隠れて食べました」
という飼い主さんは「一食抜く」=「特別な事」になってしまってるんですね。
そういう態度は犬に伝わり余計かわいそうな気がします。
人は水がなければ2~3日で死にますが水があれば2週間くらいは生きれますよね。遭難した人のニュースなどで聞く話です。
犬も似たようなものです。なんなら人より生きる力は強いだろうと思うので3週間1か月くらいはいけそうですよね。
とにかく平常でいること。
もし別の部屋で人が食事することで絶食がうまくいくならアリですよね。
もしかしたら信頼関係が崩れてしまうかもと不安ですか?
もし、犬が「ご飯ちょうだい」と言ってきた時に「うるさい!」と蹴ったりしたら崩れるでしょう。
声をかけたり撫でてあげたりしてあげれば、犬にとっては(期待外れかもしれないけど)嫌なことはなくいい事があったのですから崩れようがありません。
遊んで気を紛らしてあげたらどうでしょう。
食べなければ死ぬかもと不安ですか?
食事として出したスープを飲まないのですからまだまだ余裕がある証拠です。
出したスープを飲むのであれば1週間では死にません。須崎動物病院の栄養スープでないとダメだというわけではありません。
塩分と水分が必要なので薄めに溶いたお味噌でもいいかもですね。
確かに体はやせて顔はこけてきます。おしっこも濃くなっちゃうし大丈夫かな、かわいそう、、と思いそうになるのをぐっと我慢。
今は内臓を修復中。飲む水の量が少ないんですからおしっこは濃くなって当たり前。ウンチは5日目くらいに宿便が出ますが食べてないので当然でません。
食事を元に戻して消化器系が働き出せばそんなのすぐ戻ります。
欲求吠えがひどいなら外出してみたらどうでしょう?
ご飯がなく体力温存しないといけないと分かれば、飼い主の気配がない時にずっと吠えて無駄に体力消耗したりしないのではないでしょうか?
でもやっぱり無理だと思うなら、無理してやる必要はないです。
もし未病の段階を超えて症状となって出てきたら、きちんと病院に連れていきケアしてあげればいいんです。
そもそも元気だから出来るんでしょう?
うちはシニアで病気があるから少しでもご飯食べてほしい!という気持ちは痛いほど分かります!
食べない=死んでしまう、という事ですね。
病気なら獣医さんに従いましょう。
ちなみにうちはシニアですが絶食中は一度もぐったりすることなく散歩はまったく普通でした。
人が思うより犬たちは強いです
動物は強いですよ。
そんな簡単に死なないし、グッタリなんてしてたらそれこそ敵に襲われ死に直結してしまいます。
「私がいなければこのコは死んでしまう」っていう患者さんいらっしゃいましたが、人が思うほど弱くないと思うんですよね。
だって体には治る機能がついてます。治る機能「しか」ないです。
どこが悪いかはわからないけど異常がでてる→どこか悪いところがあるなら未病のうちに治したい→消化にエネルギーを使うのではなく治癒にエネルギーを使いたいという事からの絶食です。
須崎先生はセミナーで「寝たきりでガリガリに痩せてグッタリしてるコでも絶食をさせる」とおっしゃっていました。
それくらい消化にはエネルギーを使う、という事じゃないでしょうか?
そのエネルギーを細胞の修復に回せたら。。。回復も早いハズですよね。
1週間絶食の結果
半年前に健康チェックを受けてダメだったところが、多数良くなっていました!
チェックしてもらって、まだ内臓に負担かかってたらまた絶食しないといけないな。。。と思っていたのですがその必要はなし!との事。良かったです♪
絶食だけの結果ではないですよ。必要なサプリもあげてました。
今は1週間に1日食べない日を作っています。プチ内臓休息日です。
あの時頑張って1週間絶食してよかったな!と思います。
自分のやり方、考え方が間違ってなかったという結果が出たのですからこんなに嬉しい事はありません。
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