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犬のケア:バリアフリーは本当に愛犬の為になっている?

ペットのライフケア

訪問で犬の整体をしています。

いろんな飼い主さんとお会いして、皆さんの優しさや愛情に頭が下がります。

だけどその優しさが愛犬をダメにしている!!

という事もあるんだな~と感じる事があります。

 

愛情その①段差なく歩きやすくしてあげてます!

「最近足腰がおぼつかなくなってきたので少しでも歩きやすく、

と思って段差のないようにしてるんです」

愛犬がシニアになってくるとまず、これ考えますよね。

玄関からの上り口、階段、ソファー、ベッド、庭への降り口などなど

おうちの中は段差がいっぱいあります。

上り下りしやすいようにスロープを設置したり、

抱っこしてあげたり段差のないベッドに変えたり・・・

気持ちは分かりますがこれは筋トレの機会を奪っちゃってます。

犬はさぼる動物なのでスロープがあればそれを使うでしょう。

ワン!と一声かければ抱っこしてもらえる!、となれば要求するでしょうね。

ちょっとつまづく程度なら段差を超えさせましょう。

10センチの段差が辛くなってきたら8センチに変える。

それもしんどくなってきたら5センチに変える。

なしにするよりよっぽど筋力維持できます。

 

 

愛情その② 足がひっかかるから小さめのシーツに変えました

高齢になるとペットシーツにも足がひっかかるようになります。

小さいものの方が足がひっかかりにくいから、という理由で大きめのペットシーツから小さいものに変更。

うぅ、変えないで欲しかった!

歩きにくい場所は実は筋トレになるんです。

お散歩ではアスファルトより土の道をオススメしています。

土の方がボコボコしてつまづきやすく歩きにくい。

その方が筋トレには効果的なのです。

 

愛情その③ ふらつくから壁にもたれさせています

ご高齢のシーズーさん。

「ご飯を食べる時、なんとか自力で立てるけどふらついて危ないから

もたれられる場所でご飯あげています」

優しい。。。

だけど私なら壁から離して食べさせます。

食事は動物にとってとっても大事な行為なので、犬だって頑張ります。

少々ふらついたって食べたかったら頑張って踏ん張りますよ。

倒れてあぶないなら左右にクッションを置いて目を離さず、

だけど介助は極力せずに自力で立つようにします。

高齢だからキープできないなら

座ってしまったっていい。

座り姿勢を維持するのも筋トレになります。

 

愛情その④ 玄関から上がりにくそうだからスロープをつけようかと・・・

「今日これから大工さんが来るんです。愛犬が上がりにくそうにしてるから

玄関にスロープをつけようと思って・・・」

止めました~。

上がりにくそうといっても二段。上がらせましょ。

 

 

愛情その⑤ 足が弱ってきたので車いす導入しました

筋力が落ちるのって本当にあっという間です。

「あっという間に歩けなくなって」

「あっという間に弱ってしまって」

というのは本当に本当によく聞きます。

後ろ足が弱ってきたなぁと思って車いすの導入を考えられる

飼い主さんが多いのですが、

車いすにしちゃうと後ろ足の筋肉はあれよあれよ、

という間に落ちて行ってしまいます。

犬にとっては前足だけでスイスイ進めるのですから、

わざわざ動きにくい後ろ足を動かす事はしません。

少しでも動くなら車いすは「待った」して欲しいです。

車いすに反対というわけではなくて使い方だと思います。

 

 

ちょっとだけスパルタになって

良かれ、と思ってやっていることが実は愛犬の筋トレの機会を奪っているかもしれません。

その子その子によってできる事が違うので「こうするべき」と一概には言えませんが、

自力で出来る事は極力助力せず維持できるようにしてあげて欲しいです。

筋肉は落ちるのはあっという間。

手助けしたい気持ちをぐっとこらえて見守るのも大事です。

 

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