うちの子はシニア犬だから色々仕方ないと諦めていませんか?
犬って本来そんなに弱くないです。
歳には勝てないという所も確かにあります。
ですが飼い主さんのケア次第ではまだまだ復活できるところもありますよ。
老犬の使わない筋肉は衰える一方
足腰が弱ったことで車いすを使う飼い主さんがいらっしゃいます。
車いすだと飼い主さんの負担も減るし本犬も楽しく歩けてメリットも多いのかもしれません。
が、やはり使わない筋肉は衰えていってしまいます。
犬は人のように努力しません。
頑張ってリハビリするとか動きにくい足を少しでも使うという努力はしません。
車いすに乗ることで足を動かさなくても前に進めるんですから当然使わなくなります。
当たり前ですが使わない筋肉が発達するわけありません。
車いすでないにしても、動かしにくい筋肉は使いません。
他所でカバーしようとするのが犬です。
老犬に限らずケアはちゃんと報われます
犬に「筋肉を使いなさい」と言ってもそれは無理な話で。。。
飼い主さんがケアしてあげるしかありません。
コリを取って動かしやすくしてあげる。
数歩でも自力で歩けるように手助けする。
寝たきりでもしてあげられるケアはあります。
飼い主さんの負担はそれなりに大きくなります。
ケアは継続しないと意味がないので金銭的な負担も増えるし時間も取られます。
小型犬ならまだしも大型犬の場合、例え数歩でも自力で歩かせるとなると支えるのも大変です。
それでもやった飼い主さんの愛犬にはちゃんと成果がでています。
※無理は禁物。
老犬だって頑張れる!
私のお客さまで後ろ足があまり使えなくてほぼ寝たきりだったシニア犬が自力で立てるまでになった子がいます。
飼い主さんがふと見ると立っていたそうです。
聞いた時は本当にびっくりしました。
飼い主さんも驚いて慌てて支えにいったという事ですが、、、
立ったのは一瞬の事でしょう。
でもまさに「犬は動ければ動く」という事だと思いました。
飼い主さんはそれはそれは努力されました。
整体で筋肉のケアをしつつおうちや外で支えながら数歩でも歩かせる(ちょっとスパルタ)、
タンパク質をしっかり取る食事に変え毎日マッサージ。
整体をすると調子が良くなるということでこまめに整体を入れて後ろ足の筋肉がつくように色々努力されました。
横になっている時の蹴り返す力も大きくなりました。
半年前まで外に出してもほとんど動かなかった(動けなかった?)大型シニア犬のコが、整体や鍼を取り入れた事で普通に歩けるようにまでなりました。
固かった筋肉が柔らかくなって動かしやすくなったのです。
そのまま何もしなければ確実に寝たきりになっていたと思います。
このような本気の飼い主さんには本当に頭が下がります。
ケアの目的は何か
車いすを否定するわけではありません。
目的によっては全然アリだと思っています。
頑張っても動くようになる可能性が低い場合などはいい選択肢ではないでしょうか。
私は犬の整体師なので、筋肉の事を考えると少しでも動くのなら維持して欲しいと思います。
だって寝たきりのワンちゃんのケアは本当に大変です。大型犬は特に。
フラフラでも自力で立ったり歩くことが出来れば飼い主さんの負担はすごく減ります。
衰えていく体を維持していくということは大変ですけど今は色々なケアがあるので目的によって上手に取り入れていきましょう。
整体もケアの一つです。