愛犬にはずっと歩いていて欲しいと思いますよね。
例えシニアになっても歩けていれば飼い主さんの負担は減ります。
ヨボヨボでも歩けたら出来る事が多くなります。
今日は坂道をお散歩しながら後ろ足の筋肉について考えてみました。
犬の老化は後ろ足から
お年のコの姿勢の特徴として尻尾の付け根やお尻が下がって猫背になってしまっているのを見たことがあると思います。
後ろ足の筋肉が小さくなったり固くなると股関節の可動域が狭くなり、さらに筋力は落ちてどんどんお尻が下がっていきます。
犬は普通に立っている時は前足加重で生活しているのであまり後ろ足は使われていません。
このことから犬の老化は後ろ足から、と言われています。
我が家の愛犬は10歳。
お散歩の時に真後ろからついて歩いていると時々後ろ足のふらつきがあるな、と最近気になり始めました。
膝、かかとの位置が股関節の真下にあってしっかり支えられていたはずなのに、真後ろから見た時の腰と足の位置が逆三角形になっている。
後ろ足の逆三角形は老化現象の現れです。
最近気になる後ろ足の老化。。。
鍛えねば。
後ろ足の筋肉について
筋力の低下を予防するにはまずはやっぱりお散歩をしっかりすることです。
筋肉というものは伸縮することで体を動かしているのですが力を発揮するのは縮んだ時です。
犬の歩様において、推進力は後ろ足で生み出されます。
蹴り出したところから前に踏み出す時、主に前モモの筋肉が縮むことによって足を前に出すことができるのです。
逆に後ろに蹴り出す時は後ろモモの筋肉が縮みます。
この繰り返しで歩様は出来上がっているわけですが、平坦な道では前後の負荷にそれほど大きな差はないですし、負荷自体もそれほど大きくはないでしょう。
では坂道ではどうでしょう。
坂道で使われるのは前モモの筋肉
山登りした翌日、どこが一番筋肉痛になる?と考えると前モモではないでしょうか。
坂道を登る時はより深く足を曲げて踏み出さないといけない為、前モモの負担が平地より大きくなります。
下る時はどうでしょう。登る時と逆なので後ろモモの筋肉を使う?
後ろモモをメインに使ってしまうと、どんどんどんどん加速していってついには転がり落ちてしまうでしょう。
アニメなどで、慌てて坂を走り下りて足がもつれてワーーー!と転がり落ちる、あの感じです。
犬には聞けないので人で考えるしかありませんが、感覚としては下る時も登る時と同様に前モモの筋肉に負担を感じませんか?
筋肉は縮むときに力を発揮するはずなのに、伸びているはずの前モモが使われています。
実は下る時は転がっていかないように一歩一歩、前モモの筋肉で重力に逆らいブレーキをかけながら歩いているのです。
犬も同じです。
坂道は前後の足、背中など体全体の筋力低下の予防に適していますが、後ろ足で主に鍛えられるのは前モモではないかと思います。
後ろモモのトレーニング
前モモは鍛えやすいと思います。坂道を行ったり階段を使ったり。。。
※階段は賛否あり、3,4階位までならさほど問題ないと思いますが上層階まで頑張ると逆に関節を痛めてしまうこともあります。
犬もエレベーターを使いたがりますね。
アスファルトじゃない坂道と自然にできた段々があればベストなんですけどね。
後ろモモはどうやって鍛えたらいいのでしょう。
後ろモモが使われるのは股関節が伸展する時です。
おすわりから立つ、壁や人に前足をかけて「たっち」の姿勢をとる、クッションやバランスボールに前足だけ乗せてキープする、など。
おすわり⇔立つ、を数回繰り返しさせる(スクワット)のも出来るならやってみてもいいと思います。
シニア犬こそ緩やかな坂道を
ヨボヨボで歩くのがやっとなワンちゃんは大変かもしれませんが、そこそこ歩けるなら坂道をお散歩コースに入れると筋力維持にいいと思います。
坂道に限らずお散歩道はアスファルトでない道がベストです。(なかなか難しいですが)
緩やかな坂道でいいので近所にあるならぜひ取り入れて下さい。
以前、先代の柴ワンコを連れて近くに山登りに行きました。
気分も変わってさぞ楽しいだろうと思って連れて行ったのですが、次の日から筋肉痛がでた様で、三日間ほど寝起きするたびにキャンキャンないていました。
あれはちょっとかわいそうな事をしたなぁと思います。
無理のない程度でゆっくり行ってあげてください。
犬の整体、食育、その他のブログはこちら
お問い合わせはこちら