最近のワンコは本当に長生きですよね。
少し前まで「16歳」というとご長寿犬でしたが最近は、小型犬だと20歳のワンちゃんも時々います。
私の知ってるニューファンドランド(体重50キロになる特大犬)は14歳まで生きました。
8~10年という短い寿命の特大犬ではびっくりするくらいご長寿です。
飼い主さんの努力、素晴らしいですね。
長生きしてほしい愛犬の老化(筋力低下)について書いてみました。
犬の筋力低下は後ろ足から
犬は後ろ足から弱っていくと言われています。
理由はコチラに詳しく書いています。
犬は7:3で前足に体重をかけて生活しているので後ろ足は普段あまり使ってないんですね。
なので後ろ足の筋肉が弱りやすいのです。
後ろ足が弱ってきたかな?というのは以下のようなことから判断できます。
もしかして筋力低下かな?チェック
・お散歩のスピードが遅くなった
・お散歩に行きたがらない
・寝ている状態から立つ時に時間がかかるようになった
・尻尾の付け根が下がっている
・上から見た時にお尻が小さくなった
・階段や段差を以前より嫌がるようになった
・お散歩で立ち止まる時間が増えた
・座るのに時間がかかるようになった
・後ろから見た時に足がお尻の幅より閉じている
など。
どれも小さなサインです。
8歳以上のワンちゃんで(大型犬は6歳くらい)、あれ?と思うことがあれば筋力低下かもしれません。
昔の写真や動画などを見て姿勢や動きを比べてみるとよく分かります。
散歩の重要性
犬にとってお散歩はとても重要です。
動くことが大好きな動物なので健康であればお散歩を喜ばないワンちゃんはいません。
「うちのコお散歩嫌いで行きたがらないのよ」という飼い主さんが時々いらっしゃいますがトラウマがあるか痛みや不調などの原因があると思われます。
お散歩が筋力の維持にいいし他の子のおしっこのにおいを嗅いだり犬同士の挨拶など刺激的なことがいっぱい。
脳の刺激になり老化を予防には最適です。
筋力維持の為にはアスファルトよりは土、平坦な道よりは坂道、凸凹したところ、足場の悪いところを選んで歩くのがいいですよ。
うちの子は最初は怖がっていましたが何回も行くうちにすっかり慣れました。
アスファルトをのんびり歩くのとは大違い、指を全開にして必死で頭と筋肉を使っています。
自分で歩きやすいところを選んで歩いています。
しっかり考えている証拠ですね。
このような足場の悪い場所に立たせるだけでも有効です。
坂道もいいです。より起伏のある散歩コースを探してみてください。
海が近いなら砂浜が安全でオススメです。
★老犬のお散歩
歩くのがやっと、というようなワンちゃんでも可能な限りお散歩に行きましょう。
お家の前だけ、近所の公園だけ、ぐるっとその辺一周だけでもOK。
時間をかけてゆっくり行ってあげてください。
先に書いたように足場の悪いところで立つ、というだけでも十分筋トレになっています。
お散歩には筋肉だけでなく脳にもいい刺激が溢れているので出来るだけ外に出してあげましょう。
お家ならソファーの上などが安定しにくいので頑張ってバランスを取らなければならず頭も筋肉もフル回転させているはずです。
その際は落ちないようにそばで見るようにしてください。
寝たきりでも筋肉は使える
そして寝たきりのワンちゃんでも筋肉は使えます。
老齢で寝たきりになったワンちゃんは下にする方が決まっている子が多いのですが、いつもと反対側を下にして寝かせると嫌がってバタバタ暴れます。
嫌がる事をして可哀想な気もしますが、このバタバタ暴れる事が運動になっています。
なので時々意地悪してあえて反対側に寝かせてみましょう。
また、足先をちょっと引っ張ったり肉球や爪を触る、指の毛をそっと触ったりすると嫌がって手を引っ込めると思います。
これも運動。
筋肉が縮んだり緩んだりして繰り返すうちにコリも取れ筋肉の中の血流がよくなっています。
周りにクッションやタオルを置いて頭を打たないように配慮して立たせてあげるといいです。
寝たきりのワンちゃんこそ時々運動させてあげないと食欲が落ちたり内臓の動きが悪くなりやすいです。
血行を良くすることは床ずれの予防にもなります。
整体ができること
整体で凝り固まった筋肉をゆるめ動きやすい体を維持していくことができます。
柔らかい筋肉は動ける体の基本です。
犬は寝たきりになると急速に弱っていきます。
まずは寝たきりにならないように少しでも動ける体を維持していくこと、老化で弱ってくる後ろ足の可動域を広げ老化を遅らせる事が大事です。
寝たきりのワンちゃんでも整体をしてあげる事で運動と同じような効果を得る事が期待できますよ。
老いは仕方ない、当たり前だと分かっていても長生きはして欲しいものですよね。
それもできれば健康でいて欲しいものです。
参考:キュティア老犬クリニック
足の衰えから愛犬の老化が進行する?